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コロブリエールの栗祭り

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いやいや、日本からいらっしゃるお客様は、フランスのいろんな事をご存知です! いつも勉強させていただいています。(苦笑) 今回は10月に3回に渡って、南仏の小さな村コロブリエールで栗祭りがあるのでそれを見に行きたいというご要望。 この村、普段は1500人くらいしか住人のいない小さな村なんだそうです。 それがこのお祭りの時には、村の人口をはるかに上回る人が訪れ賑わうと。 車でマルセイユを出発して朝のうちに着いたので、道はそれほど渋滞していませんでしたが、会場に近づくと車が多くなりあれよあれよと言う間に駐車場が車で埋まっていきました。 駐車場でにはキノコが生えていて、それを拾う人も見えました。 でも私達は万が一毒キノコだったら大変、それにメインは栗!という事で拾いませんでした。(笑)  歩き始めて気がついたら山の中を通っていかなければならないようです。 きちんと道しるべがしてあります。  結構歩きましたね。 本当に山道でした。 途中にブドウ畑をみながら、やっと遠くにコロブリエールの村が!  村の入り口には教会があり、ミサをしていました。 そうそうこの日は栗祭りでも最終日で、最もたくさんの人が訪れているのでは? という日でした。  子供のアトラクションとしてポニーさん達がいました。 他に農家にいる動物達が迎えてくれます。  すてきなアンティーク。  細い通りには石畳に、11/1万聖節(日本で言うお盆でフランス人はお墓参りする日)用に菊の花がRAVELのきれいな壷に植えてありました。 RAVELは170年前から存在する南仏の釜で、この形と色の壷が有名です。  壷ほしい・・・  どこの道も南仏らしい色です。  え、人がいないじゃないって? そうです、まだ人が少ない時間&少ない通りを通っていきました。 そうしたらこんなにかわいい表情の村に会えました。  会場に近づくと、出店が一杯!  人も一杯!  こちらは、上がコルシカの栗のビールで、下は栗の粉です。  焼き栗・・・。 ちょっと焦げ気味ですが? 焦げているのも確かにありましたが、中身はおいしい! お店のムッシューが日本人だからおまけしてやりなさい、と売り子の女性に言いました。 でも2個ほしいんです、と言...

コルビュジェ建築に影響を与えた トロネ修道院

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シトー会の修道院の研究をされているというW様のご要望で3姉妹のうちの2姉妹へ行って来ました。 そのうちの一つ、トロネ修道院です。 13世紀に繁栄した跡が見える、シトー会修道院なのにセナンクやシルバカーヌに比べるとどこか豪華な雰囲気のする修道院でした。 そして建築がすばらしい。 ロンシャン礼拝堂の設計依頼主の神父さんがコルビュジェに「トロネ修道院を見てきなさい」と言わせたほど凝った設計なのです。 凝っているのは機能で、外観ではありません。 あんなにすっきりと簡素化した建物に合理的で便利な機能がたくさんあるんです。  正面入り口、でも真ん中には入り口が無く右と左に分かれています。  この中は「音」がとてもよく響き、聖歌なども大変きれいに聞こえます。  回廊も素晴らしい。  扉には小さな窓。 まるで牢獄のようですが・・・。  壁画でもあった跡のようですが? Wさんに言われて、よく見ると絵を削った跡が見えました。  建築好きにはたまらない、面白い構造と合理的な機能がたくさんありました。  ただのシンプルな建物ではありません! そしてこの日は良い天気。 見学にガイドを付けたい場合は、フランス人ガイドさんが案内してくれます。 でもこの女性ガイドさん、ただのガイドさんではありませんでした。 ラフな格好にとかしていないような髪型、かすれ声でなんだかいかしたガイドさんでした。 最後に聖堂の中での説明が終わると・・・。 この聖堂の「音」の反響が良い事を聞かせるために、歌を歌ってくれました。 と言っても聖歌のようなはっきりした歌ではなく、ハーモニーのような反響音を使ったとても説妙な歌というか音、と言うか・・・。 あのラフなガイドさんからこんな素敵な声が聞けるなんて、ビックリと同時に感動いたしました。 あの瞬間の声は今でも頭の中に残っています。 トロネに行ったら聖堂内の見学も是非してみてください。 そして、もう一つの必見は・・・  この木 幹の中に石が埋めてあります・・・!