フォンテーヌ・ド・ヴォクリューズで出会ったおじいさん Fontaine de Vaucluse

澄んだ水で知られるこの地、フォンテーヌ・ド・ヴォクリューズ。
目玉は奥のほうにある穴倉。
ここに溜まった水がなんとも青くてきれいなんです。

・・・ところが私達が行った11月のこの日、もう日が暮れ始めていたのもあって、日陰で水も少なく、青くなかったんです。
やはり冬になる前の日があるうちに行った方がいいんでしょうね。

引き返す前に、すぐ脇にフォンテーヌ・ド・ヴォクリューズの歴史の説明があったので、私達はそれを読んでいました。
ふむふむ、ふむふむ、むっ?何か視線を感じると思ったら、遠くからおじいさんが私たちの事を見ています。
「ああ、きっとおじいさんも読みたいけど気を使って遠くにいるんだ」と思いながらもそのまま読み続け、読み終わってさあ帰ろう、と言うときにそのおじいさんが説明書きのほうではなく、私達の方へよって来ました。
「ボンジュール、奥の溜まった水を見てきたかい?」というので、「はい・・・」と答えました。
そうするとおじいさんは小さな冊子を2冊出して、それを見せながら説明し始めるんです。
もしかして、この冊子売りつけるんじゃないだろうか?と思いつつもおとなしく聞いていました。
おじいさんは、ここの水はヨーヨーみたいに水位があがったり下がったりしていて、常に推移が変化していて、今日は水位が低いのだと言う。
水位があがり、つまり雨がたくさん降ったときには、21mで水が溢れ出してしまうそうです。
これをなぜかクイズ形式で問題を出され、私達が答え、当たったからと言って冊子を手渡してきました。
「うむ、いくらで売りつけるのだ?」と思っていたら、ただでくれるとの事。
チップくらいは渡したいかなとも思いましたが、下手にお金を渡して気分を害しても悪いので、そのまま頂いておきました。

その冊子をよく見てみると、自分でプリントアウトした物で実によく出来ているのです。
しかも面白いのが、隅の方に「販売目的ではない。当たった人だけもらえる」って書いてあるんです。(笑)
当たった人だけって、私達、当たったんだ!
しかしこんなところで運を使ってしまった私達、またしてもLOTOは当たりませんでした。

フランスにもまだこんな人がいるんですね。
物乞いかと思ってしまった自分が恥ずかしいです。
おじいさんはきっとこの土地のガイドさんだったのでは?
といろいろ妄想しながらこの地を後にしました。


澄んだ水


途中のお土産や


鴨のおしり。
一生懸命えさを探していました。


ここが穴倉。
青くないぞー。


無理やり露出を上げて、青くしてみる。(苦笑)




夕焼けはきれいでした。

おじいさん情報 : Joseph BOUCHER (ジョセフ・ブシェーさん)87歳
冊子のタイトル : a la Decouverte de la Fontaine de Vaucluse
元キュレーターらしいです。

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