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6月, 2012の投稿を表示しています

サントマリー・ド・ラ・メール Saintes Maries de la Mer

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日本語にすると分かりずらいですが、サント・マリーは最後に「s」が付いていて複数形です。 何人なのか、それは3人です。 3人のマリアのうちの一人がマグダラのマリアです。 それ以外の2人のマリアについては私にははっきり分かりませんが、ヤコブとヨセフの母のマリア、マリーサロメ(新聖書によると)の線が強いようです。 旧聖書や新聖書によって違ったりするので、イマイチはっきりしません。 イエス・キリストがエルサレムで磔刑され、イエスを慕っていたマリア達はイスラエル追放となり船でフランスへたどり着いたと言うわけです。 そして召使のサラがその一緒に舟に乗っていました。 街の中にある教会は、後に聖人になったサラを祭った教会です。 ここへ行く前にあた知識では、召使のサラはエジプト人で肌が黒い事、そしてジプシーだったサラを慕ってジプシーやロマ人の信者が多く訪れる、と聞いていました。 サラはジプシーの守り神なんです。 でも行ってみると観光客がほとんどで、ロマ人やジプシーには遭遇しませんでした。 黒いサラは教会の中央の階段を降り、地下室 の右奥に居ました。  中央の階段を降りると・・・  着飾ったサラがいました!  サラの像は現代風なお顔立ちでした。 表面もツルツルで・・・。 マンガから出てきたような風貌です。 掛けられたケープもキンキラしています・・・。  上の箱の中身はサラの聖遺物。 骨ではないかと思います。 こういうのを見ると、やっぱり存在した人なんだ!と思わずにいられません。  私たちもキャンドルを灯しました。  3人のマリアがサントマリードラメールに漂流した絵。 私とした事が前に人が居たのでうまく撮れませんでした。  上には鐘の塔。 教会の周りの道が狭く、教会の全景を取るのが難しかったです。  近くだと壁のみ。  街はお土産屋がたくさんあって、観光地化されていました。 教会以外長く居る場所でもないと思います。 でもサントマリードラメールへ行ったら教会は外せません。  これが一番全景に近い写真です。 ここに長くいるより、エグ・モルトのほうが素敵な街です。 ここはサラの祀られている教会があるのが魅力です。 マグダラのマリアにもし子供が居たとすれば、サラかもしれない、サラに子供が居たとすれば...

エグモルト AiguesMortes

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時の経つのは早いもので(いえいえ私がとろいのかもしれません)、エグモルトへ行ってきたのは、すでに2ヶ月前の4月の事。 エグモルトがある場所は、カマルグの西の方でマルセイユからは少し遠い事と、エグモルトの名前の由来が「死んだ水」、そして写真もいつもグレーがかった寂しい雰囲気かと思っていたので、今まで敬遠していました。 でも、行ってみたらなんときれいで観光地化されている町だこと。 歴史も古くルイ9世(13世紀)に築かれた城砦があります。 初めは水も豊富にあり船での貿易が便利だったり、十字軍の遠征に便利だったりしたので栄えましたが、そのうち水が干上がってきて船で街に入れなくなり衰退してしまった街です。 城壁の上に上がるのがお勧めです。 城壁のまわり360度見渡せ、遠くの塩田まで見えます。 奥に見えている塔の手前に入り口があり、入場料7ユーロだったかを払って入ります。  一度上がると途中からは降りられないので、城壁を一周してから降りるか、折り返しするしかありません。  写真をクリックすると大きい画面で見られると思いますが、右側の奥のほうにテントのように見えているのが塩の山です。 海もすこしピンクなんですが分かりにくいかもしれません。 なぜピンクなのかはプランクトンの色のせいなのだそうです。 それを食べるフラミンゴはピンク色になるという訳です。  壁に彫られていた十字架。  上から見るまだ入り口近くの広場。    街の雰囲気。 カフェやレストラン、お土産屋まであるとは思っていませんでした。 もっと閑散としたところなのかと・・・。  そして見逃してはならないのがこの教会。Notre Dame des Sablons 街の中心部にあります。  中はシンプルなんですが、  素晴らしい近代のステンドグラスが有ります。  Claude VIALLATというニーム生まれの画家の1992年の作品です。 (GoogleなどでViallatで画像検索すると、このモチーフがたくさん出てきます(笑)。)  このモチーフ一筋の画家さんのようですね。 かなり有名な方らしいです。   いろんな色の反射がきれいでした。 次はサントマリー・ド・ラ・メールに行きます。

フランス人観察 近所のおばあちゃん

私たちがエクスからマルセイユへ引越しして来てすぐの事。 私たちは不動産屋さんか誰かをアパートの前で待っていたのだと思いますが、その時の事。 おかっぱのおばあちゃんが柵を伝いながら歩いてきて、私と相方の事をみています。 おばあちゃんは手にゴミの入ったスーパーの袋を持って、目の前の横断歩道にバーンと止めてある大きな車を見て、ブツブツ言っていました。 顔は悲しみと怒り同時に来たような表情でした。 私が「向かいのゴミ箱に捨てたいなら私が行ってきてあげます」と言うと、袋をブンブンまわして、「横断歩道なんかに駐車して!まったく」言いました。 ゴミは捨ててあげたものの、まだ私のほうを見て呼んでいます。 「すぐ転ぶからひとりで歩くのが怖いのよ、あそこの角まで一緒に行って頂戴」と言うので、「角までだったらいいですよ」と角まで行きました。 角まで行くと今度は「もう少し先まで」と更に一緒に歩き始めました。 「あんたは中国人かい?アジアの人はやさしいね~、それに比べてフランス人の若者と来たら!」と隣を歩いていた男性に文句言っています。 ばあちゃん、私中国人じゃないしこの男性は良い人そうよ、と思いましたがそこでしゃべっていると、相方がなかなか戻ってこない私を心配するだろうと思って、とりあえずニコニコしてました。 少し行くと近代的なアパートが見えてきて、「こんなところには住みたくないわいっ」とまた文句。 いいじゃないの住んでないんだから、と思いながら。 結局スーパーまで連れて行ったわけです。 このおばあちゃんは、大抵午後15時~16時の間に買い物にいくらしく、その時間帯に良く見かけます。 そしていつも「一緒にスーパーまで行ってくれる人」をアパートの門のところで待っているのです。 今まで2回か3回スーパーまで連れて行きましたが、おばあちゃんはいつも不満そうな顔をして文句たらたらなので、皆たじたじです。 普通にしていてくれればかわいいばあちゃんなのにな~、といつも思うのです。 変なおばあちゃんだけど、もう4代も前からマルセイユに住んでいるとの事。 よく見ると清潔で品もあってきっと良いところのお嬢さんだったのでしょう。 うちの近所はなぜかおばあちゃんが多いのですが、横断歩道を渡るときも「向こう側まで手を引いてくれないか」と普通に訪ねられます。 下町だからなのか、マルセイユだからなのか、人とはそういう...

7月、8月はそろそろ打ち切りでございます。

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久々のブログがまたこんなお知らせになってしまい、申し訳ないのですが・・・。 6月、7月は観光業とアンティークの方で忙しくなりますので、現時点で新しいご依頼はお受けできません。 8月に関しましても観光業のほうは数日しか空いておりませんので、ご理解の程よろしくお願いいたします。 また、9月は9/7~9/24の間はバカンスを頂きます。 (フランス人みたいですみません。) 私の日常はと言うと、毎日ガイドをしているわけではなくて、旅行のプランや問い合わせ、翻訳などで家で仕事をしている時もあります。 それとアンティークのオンラインショップのお世話で忙しい時も多くなって来ました。 儲からないし時間の掛かる作業なんですがいつも楽しくて、こんなに楽しい仕事ばかりしていて申し訳ないな・・・と思うほどです。 そして今年は自分の時間も少し頂きたく、このようなお知らせとなりました。 前回ご紹介したAEVAツアーさんや、エクス発、アヴィニョン発のエクスカーションをやっている会社もあるようですから、皆さまがんばって探して出してくださいね。 (人事みたいですみません) そろそろ旅行ブログを再開したいと思っています。 と、この言葉何回聞いたことでしょうか。 自己嫌悪になりきれていませんが、気にはしているんですよ! 日本から沢山の方がこのプロヴァンスへいらっしゃるところを見ると、日本は景気が良くなってきたのでしょうか。 良いことですね~。 遠い国から年は関係なくいろんな方がいらっしゃってくれるのは大変うれしく思います。 PS : 今お受けしておりますお客様に関しましては責任を持ってお仕事させて頂きますので、ご心配なく。 ガイドや通訳は辞めるわけではありませんので、よろしくお願いいたします。 上の写真はワイナリー、シャトーラコストのブドウ畑です。 面白い所でしたので、秋にならないうちに写真をアップしたいと思います!