ノルマンディー上陸大作戦 パート8 フェカン Fecamp

エトルタからすぐの港町。
ここでお昼を取ることになりました。

 お魚料理らしいレストラン。
名前はCafe de la Boucaneの様子。

 Cafe de la Crieeはレストランの名前ではありません。
看板が感じよかったので撮りました。

港にあるレストランで、それほど早い時間ではなかった気がしますが、お客さんはテラスに1組だけでした。
しかもサービスが遅い!
南仏並だ。笑

でも頼んだものすべておいしくて、さすが漁港の町という感じでした。

フェカンには何もないイメージだったので、とりあえず車で待ちの中を移動しようという事に。
そうしたらいきなりすごい建物がでてきて、写真を取りました。
こんなお城見たことない。

 ドドーン!笑

 タターン!笑

 ちょっと、写真は拡大して細かい部分まで見てくださいね!
流し見はもったいないです。

細かな装飾はネオルネッサンス調、19世紀後半特有のルネッサンスよりさらに巧妙な細かな装飾です。
しかも大金持ちのお城と見えて装飾がかなりゴテゴテです。
でも私結構すきですよん。

かなり写真を撮りまくってしまいました。

なんだか港町のFecampにいるような気がしません。

 中は博物館になっており、中世時代からのキリスト教関係のオブジェのコレクションがたくさん展示してありました。
社長さんは、宗教オブジェのコレクターでもあり、中世のオブジェがあちらこちらにあり私にとってはたまらない場所となりました。

 柱やガラスの細かな装飾まで、気を抜いている場所がないお城です。

 うわうわ・・・。
 キリストの像。

 屋根は船の底の形をしています。
天井の装飾もすばらしい。



 うへー。
すごすぎる。





 コレクションの鍵たち。

 扉に付いていただろう錠の部分。


 カリグラフィーとイラストが美しい聖典。



 扉も美しい。


 と、ここでこのお城がなんだったのかと言うと。
ご覧の通りBenedictineという蒸留酒の会社だったのです。

 元は滋養強壮剤的な養命酒のようなものを製造したのが始まりで、当時は薬として飲まれていたものだったようです。
その後時代の流れに伴いカクテル用のリキュールや食後酒などが有名になり、海外にたくさん輸出していたそうです。

 広告にもお金を掛けており。

 様々なアーティストに広告を頼んでいました。

 窓のステンドグラスもきれいでした。

 上のはミュシャが担当した広告。
アールヌーボーの時代に大人気だったイラスト家です。
有名なシャンパンのメゾンもミュシャに広告を頼んでおり、ベネディクティンもお金のあるシャンパンメーカーと同じく、ミュシャに広告を頼んだんですね。

 上の広告は日本用のものでしょうか、着物をきた女性が食後酒を運んでいます。

高級菓子のモロゾフですね。笑
今も輸出されているのでしょうか?

 最後に出口近くの下の階に、もともとの滋養強壮剤の会社だったらしく、薬品ポットがたくさん展示してありました。
このポット、3つくらい欲しいんですけど・・・。

 ファイヤンス好きにはたまりません。




 最後には味見もさせてくれます。
気に入ったリキュールを購入する事もできます。

19世紀の繁栄が見られる博物館です。
フェカンも海だけではないんですね。




このブログの人気の投稿

マルセイユの駅情報とコインロッカー

マクロビ 3日目 サン・ベルトラン・ド・コマンジュへの観光

マルセイユのロンシャン宮